脂漏性脱毛症の症状と原因と治療について

脂漏性脱毛症の症状

毛が抜ける、薄毛になる原因は様々ですが、脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)かどうかの判断は、次の項目をチェックしてみてください。

頭皮がベタベタしている。

シャンプーをしているのにフケが異常に多い。

毛穴や頭皮が赤くなっている。

頭皮に強いかゆみがある。


毛が抜けて、これらの症状がみられる場合は、脂漏性脱毛症の可能性があります。


脂漏性脱毛症は、正しい治療をすれば治り、髪の毛が戻ってきます。

ネットの情報だけで安易にあれこれ試さずに、医療機関(皮膚科)で適切な治療を受けましょう。


脂漏性脱毛症の原因

皮脂線は、手のひらと足の裏を除く、ほぼ全身に分布しています。

額の皮脂線の密度が最も高く、続いて頭皮、鼻、背中、胸にも多く分布しています。

皮脂線から皮脂が過剰分泌されると、毛穴がふさがってしまい、これをエサとするマラセチア(真菌)が異常繁殖します。

マラセチアによって炎症が起こり、その部分が赤くなったり、かゆくなったりします。

この症状を脂漏性皮膚炎と言います。

炎症が起こると、毛根にダメージを与えるので、毛が抜けていきます。


皮脂が過剰分泌される原因としては、栄養やホルモンバランスの乱れ、ストレス、シャンプー剤などが考えられています。


脂漏性脱毛症の治療

脂漏性脱毛症は、ステロイドによって炎症をおさえ、抗真菌剤でマラセチアを殺菌する治療(塗り薬)が一般的です。

 

ひどい場合は、テトラサイクリン系の抗生物質の内服薬が処方されます。

 

 

しかし、治療薬を止めると、再び症状が現れる場合があります。

 

脂漏性皮膚炎は、ストレス、睡眠、食生活の乱れが関与していますので、これらを改善する必要があります。

 

 

n6系脂肪酸をひかえる

脂肪酸には、n3系脂肪酸とn6系脂肪酸に分かれます。

 

n3系脂肪酸は、オメガ3系脂肪酸とも呼ばれ、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、α−リノレン酸などのことです。

 

n6系脂肪酸は、大豆油、コーン油、ベニバナ油などに多く含まれているリノール酸などのことです。

 

 

n3系脂肪酸の摂取が減って、n6系脂肪酸を過剰に摂ると、免疫バランスの乱れを起こし、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などを発症すると言われています。

 

 

n6系脂肪酸は、加工食品や外食で食べるもの、安い食用油に多く含まれています。

 

ですので、脂漏性脱毛症には、これらをひかえる必要があります。

 

 

参考:吉木伸子『スキンケア美容医学事典』(池田書店)

 

 

 
<脂漏性脱毛症の日頃の対策>

・適度のシャンプーをして地肌を清潔に保つ

・敏感肌用のシャンプーを使う

・ツメを立てずに指の腹でやさしく洗う

・ドライヤーの風を地肌に強くあてない

・乾燥が激しい場合は“椿油”などで保湿する

参考:『正しいスキンケア事典』(高橋書店)